<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 重到渭上舊居>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 重ねて渭上の舊居に到る>
<BookPage: 162-164>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
舊居清渭曲，
開門當蔡渡。
十年方一還，
幾欲迷歸路。
追思昔日行，
感傷故游處。
插柳作高林，
種桃成老樹。
因驚成人者，
盡是舊童孺。
試問舊老人，
半爲繞村墓。
浮生同過客，
前後遞來去。
白日如弄珠，
出沒光不住。
人物日改變，
舉目悲所遇。
回念念我身，
安得不衰暮。
朱顏銷不歇，
白髮生無數。
唯有山門外，
三峰色如故。
<End Poem>
<Translation>
もとのすまいは渭水のほとりにあって、門をあけると目の前が蔡渡だ。十年たってはじめて還って来たので、帰りの道にまよいそうだった。むかし歩いたところを思いだし、むかし遊んだ場所で感じることが多かった。自分のさした柳は高い株となり、うえた桃は老木になっている。そこでおどろいたことは成人が、 みな昔の子どもだったことだ。ためしに昔の老人のことをきいてみたら、半分は村のまわりの墓になっている。人生は旅人と同じく、前になり後になり往来さだめがない。月日は曲どりの玉のように、上下してとまっていない。 人間も物も毎日かわっているので、目をあげて見ると悲しまざるを得ない。さてわが身のことをふりかえれば、これもどうして衰えないでおれよう。 紅顔は消えうせ、白髪が無数にはえた。ただ山門のそとの、三峰だけがむかしどおりの色だ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
もとのすまいは渭水のほとりにあって、
門をあけると目の前が蔡渡だ。
十年たってはじめて還って来たので、
帰りの道にまよいそうだった。
むかし歩いたところを思いだし、
むかし遊んだ場所で感じることが多かった。
自分のさした柳は高い株となり、
うえた桃は老木になっている。
そこでおどろいたことは成人が、
みな昔の子どもだったことだ。
ためしに昔の老人のことをきいてみたら、
半分は村のまわりの墓になっている。
人生は旅人と同じく、
前になり後になり往来さだめがない。
月日は曲どりの玉のように、
上下してとまっていない。 
人間も物も毎日かわっているので、
目をあげて見ると悲しまざるを得ない。
さてわが身のことをふりかえれば、
これもどうして衰えないでおれよう。
紅顔は消えうせ、
白髪が無数にはえた。
ただ山門のそとの、三峰だけがむかしどおりの色だ。
<End Formatted Translation>